フォレスターは水平対向エンジンとスバル独自の4WDを搭載するSUVです。
プラットフォームhあ先代インプレッサと共通ですからシティ派SUVに位置付けられますが、前輪駆動の2WDの設定はありません。
4WDのみになりますので、駆動方式の位置付けがオフロードSUVに近いです。
ボディサイズを売れ筋のグレードで見ると、全長が4610mm、全幅1795mmになり、全幅を1800mm以下に抑えられたことが特徴です。
外観は水平基調で視界が優れて最小回転半径も5.3mに収まるから混雑した街中でも運転しやすい。
最低地上高220mmを」確保して悪路のデコボコを乗り越えやすいが、床は低めに抑えられていて乗り降り性が良い。
前後席ともに床と座面の間隔が適度だから腰が落ち込みにくく、後席の足元空間も広い。
水平対向エンジンは重心を下げられるので、全高が1700mmを超えるSUVでありながら、カーブを曲がると気でも腰高な印象がありません。
操舵に対する反応は適度で鈍さを感じさせず、なおかつ後席設置性が高いから、危険を回避する状況を含めて走行安定性が良い。
4WDシステムにXモードを設けたことも注目点だろう。
このモードに入れるとホイールが空転したときには4輪のブレーキを即座に独立制御してグリップを回復させる。
外観の雰囲気などは、少し地味に感じますが、走行鑑定性が優れて居住性も快適。
さまざまな機能をバランスよく高めており、インプレッサなどを同じくスバル車のよさを実感できる飽きずに長く乗れるSUVと言えます。
動力性能を高めたいならe-BOXERを検討するとよいでしょう。
装備の違いを補正して価格を比較するとe-BOXERはベースグレードと比較して約30万円の価格上昇に抑えています。
また、アイサイトVER3については歩行者を検知できる精度の高い緊急自動ブレーキに加えて車間距離を自動制御するクルーズコントロール機能も進化しています。
先行車との車間距離を自動調節しながら追従走行ができるため、ドライバーはペダル操作から解放されます。
アドバンスセイフティーパッケージには、アダプティブドライビングビームを採用しています。
ハイビーム走行時に対向車や先行車を検知すると、ハイブーム状態を作動させて照射範囲を調節し、相手車両の眩感を抑えます。
フォレスターのアイサイト装着車の事故率は、非装着車と比べると約60%減少していると言います。
また、アイサイトのような衝突被害軽減ブレーキを装着したクルマは、自動車保険料を10%割引くことも検討されています。
この他、数年後の査定額をアップさせる効果もあります。
もっとも大切なことは安全性の向上ですが、価格の上昇もある程度までは補えます。